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2008/10/09

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2008/10/09


僕は、僕が認める平均的な人々よりも、六年遅れている。


すくった水は口を満たす前に指の隙間から零れ落ち、潤いを求めて僕は

また地図もコンパスも無しに進んでしまった。

まったく、世界は呆れるほどに酷で、笑えるほどに哀しい。

僕の体が、血肉が、23の歳を数えることに、心の底からうんざり

し、絶望している。

世界が時を進めてしまうことに対し、頑なにそれを認めることを拒んでし

まう。

停まったままだ。

止まったままだ。

とまってしまったんだ。

あの振る舞いも、病んだ日々さえも、あらゆる日々や感情や質感や歪みが

とまったままで、僕はもう、それを乗り越える手段を未来永劫持ち得な

い。


糞だ。

糞すぎるじゃないか。

陽は昇ってしまう。

なんで陽は出てしまうんだ。

もう、照らさないでくれないか。

二度と、照らさないで欲しい。

頼むから、お願いだから、壊さないで欲しい。

僕の脚を、僕のただ二つの眼に焼き付けないで欲しい。

僕の顔を、数多の血眼に晒さないで欲しい。


弛緩する筋が、僕をどれほど打ちのめすか、誰も知らないだろう。

ステージの上の熱さや、脳がチラつくフラッシュ、悦楽すら感じさせる

シャッター音、悲鳴にも似た、何か。

そんな恥垢みたいな残像が、未だ足枷についた鉄球みたいに僕を脅す。

誰なんだよ、君は。

ただの塊じゃないのか。

違うとしたら、なんなんだよ。

もう、放っておいてくれないか。

頼むから、こっちを向かないでくれないか。

哀しいぐらいに、愛してしまうから。



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投稿者 u3achq | 返信 (0)

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